ウーリースピンテープとは何ですか?
ウーリースピンテープとは、もっとも簡単に言うと、ウーリー糸を使用したスピンテープです。
分かりやすく説明すると、ウーリースピンテープとは、羊毛(wool)のように高捲縮でふわふわしている糸を使用して、製紐機で組糸のみで作られた細幅のテープです。
高捲縮(高伸縮)のウーリーナイロン糸やウーリーポリエステル糸を使用して製紐機で組んで製造する衣料用繊維副資材で、セーターやトレーナーなどのニット製品の洋服の伸び止めテープ(補強テープ)として使用されます。
天然ゴム糸やポリウレタン弾性糸などの弾性糸を使用せず、ウーリーナイロン糸やウーリーポリエステル糸のような長繊維の糸のみで組んだスピンテープの1種です。
ウーリースピンテープの幅は、約6~8ミリ幅のものが多いです。
(素材は、ナイロン100%、または、ポリエステル100%となります。)
スピンテープは、製紐機で組糸のみで作られた細幅のテープです。
文庫本の栞(しおり)などに使用されます。
スピンテープの材料の糸をフィラメント糸ではなくウーリー糸を使用したものが、ウーリースピンテープです。
スピンテープで、フィラメント糸を使用して、経方向に芯糸も入れると、綾竹(あやたけ)となります。
ウーリースピンテープの英語表記は?
「ウーリースピンテープ」の英語表記は、Woolly spin tapeとなります。
ウーリースピンテープの名前の由来は?
ウーリースピンテープは、その名の如く、高捲縮のナイロンやポリエステルのウーリー糸を使用して製造した「スピンテープ」という意味です。
6コールや8コールの製紐機を使用して、芯糸を使わずに側糸(組糸)のみを斜めに走らせて組んだ(作り上げた)テープです。
高捲縮のウーリー糸を使用しているのでふわふわ感と厚みがあり、斜めに糸が走っているので、引っ張ると、(幅は少し狭くなりますが)4割程度伸びます。
名称としては、省略して、「ウーリースピン」と呼ぶ方もいます。
ウーリースピンテープの用途・使い方は?
ウーリースピンテープの用途や使い道は、主に、セーターやトレーナーなどのニット製品の肩の縫い目、裾や袖口の縫い目に伸び止め防止用として使用されます。
その理由は、ウーリー糸の使用と、製紐で斜めに組まれている構造のため、伸度が約1.4倍あるからです。
主として、繊維製品(特に、伸びの大きいニット製品)の縫い目補強テープとして使われます。
上の画像は、ウーリースピンテープのサンプル拡大画像です。
ウーリースピンテープは、本来は洋服を生産する時の繊維副資材です。
幅は、約6ミリ、8ミリの製品がほとんどです。
カラー展開は、生成色、晒色、黒色などがあります。
カラー展開しているものもあります。
伸度は、約1.4倍です。
(引っ張った後は、キックバック力(戻る力)がありませんので長時間かけてゆっくりと形状回復します。)
製紐機で生産しているので、引っ張ると幅が狭くなります。
ウーリースピンテープは、テープの中で、糸が斜めに走っているので、引っ張られると幅は少し狭くなりますが、伸びが出ます。
ウーリースピンテープには、弾性糸(ゴム糸)が入っていません
(注)ウーリースピンテープには、天然ゴム糸やポリウレタンなどの弾性糸が入っていないので、高捲縮の糸の伸びと斜めに組んでいる効果だけで約40%程度の少量の伸びが発生し、戻りの力(キックバック力)がほとんどなく、マスクゴムの代用として使用するには、(締め付けの力が弱いので)マスクの重量が重いとマスクの基布の密着力に物足りなさを感じると思います。
ウーリースピンテープは、通常、マスクゴムとしての使用は不可能です。
あくまでも、マスクゴムがない時の代用品です。
まとめ
マスクゴムの代用としてウーリースピンテープは使用できません。
ウーリースピンテープは、セーターやトレーナーなどのニット製品の肩や袖口に使用する伸び止め補強テープです。
ウーリー糸とは?
ウーリー糸は、羊毛(wool:ウール)のような風合いや感触となるのでウーリー糸と呼ばれています。
長繊維の糸でありながら、フィラメント糸とは違い、ふわふわ感のある糸となるので、伸縮性(ほんの少しです)や保温性があり、軽量性を持たせた嵩高加工糸(かさだかかこうし)の1つです。
現在は、仮撚機(かりよりき)で1工程での加工法が開発され生産性は飛躍的に向上しました。
スピンテープとは?
スピンテープは、製紐機で斜め方向に組まれた平紐です。
スピンテープの使い方は?
光沢があり、伸縮性の無いフィラメント糸を使用して作られるもので、本の栞(しおり)などに良く使用されます。
(織テープや編テープに比べるとコストが安価である等の理由があると思われます。)
幅は、約3~4ミリ程度です。
ふわふわ感のあるウーリー糸を使用して製造されるスピンテープは、ウーリースピンテープと呼ばれます。
上の画像は、本のしおりとして使用されているスピンテープの例です。
上の画像は、本の栞として使用されているスピンテープの拡大図です。
製紐機で組まれているので、糸が斜め方向に交互に走っています。
先端部は、ハサミカットなので、少しホツレて斜めに広がっています。
伸び止め補強テープとは?
平織り生地を少し角度をつけて(5度~45度)斜めにして、細くスリットしてテープ状にしたものです。
斜めにすることで、テープに少し伸びが出て表生地が伸びて破れたりするのを補強します。
(バイアステープとも言います。通常は生地を45°傾けてテープを作り、それを使用するからです。少しだけ伸びます。)
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越野勤(こしのつとむ)は、石川県かほく市にある1935年創業で88年の歴史のゴム紐製造販売の有限会社津田産業直販部(かほく支店)の営業部長・問合せ担当で、サイト運営者・著者・ゴム紐のゴムプロ:gomuproです。
年齢は66才です。(2023年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約50年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
現在、㈲津田産業直販部でゴム紐の企画、製造販売、マーケティングを担当しています。(約5年間)
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